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【ヴィーガンチョコ】 ゼラチンを使わないマシュマロをめぐる数奇な冒険 (Sweet & Sara)

2009年02月01日

アメリカで、年間なんと1億5千万ドル(ざっくり150億円)の売り上げ規模がある

アメリカ人が大好きなマシュマロ

マシュマロ原材料のゼラチンは、動物の骨などを使用しているため、

アメリカの厳密なベジタリアンたちの中には、マシュマロを諦めざるをえない人が実は結構いるらしい。


ベジタリアン文化の進んだアメリカなら、ヴィーガンマシュマロなんてありそうだけれど、

実はその悲願ともいえる製品が世の中に誕生したのは、意外と最近のこと。

その誕生にまつわるドラマをご紹介します。



マシュマロなんて、単なるふわふわしたお菓子じゃん、とバカにしちゃいけません。

ss0-n2.png

カリフォルニア在住の金融アナリスト、ミン(左)

ニューヨークに住む会計士、サラ(右)

この二人の女性が、ヴィーガン・マシュマロにまつわる数奇なドラマの主人公です。

ss-twosome.png

サラは、ヴィーガンの友人が、スモア(※)を一度もたべたことがないと知り、

「彼にスモアを食べさせてあげなくては!」という使命感に駆られ、

ヴィーガンマシュマロが世の中に存在しないと知ると、

製品開発を決意します。


ss-samore-n2.png

※S'moreとは、
グラハムクラッカーに板チョコとマシュマロをはさんだものを火であぶって食べる
キャンプファイアーの定番スイーツ。


一方、ニューヨークのサラは、

動物愛護の理由から、14歳でヴィーガンになることを決意し、

それまでの大好物だった、ライス・クリスピー・トリーツ(※)を諦めきることができず、

自分で作ってみようと決意。


ss-ricecrispie-n.png

※Rice Krispie Treatsとは、
コーンフレークで有名なケロッグ社の主力製品、ライス・クリスピーを、
溶かしたマシュマロで固めて四角く切った、定番のおやつ。



そんな二人の女性は製品開発の調査をする中、

ss9-emes-n.png
ss10-emsunoanimal-n.png

やがて、エムエス、という100%植物性のゼラチン代用品にたどりつき、

それぞれ無事ヴィーガンマシュマロを開発でき、

売り上げも順調に伸ばします。



が! そんなハッピーエンディングに暗雲が・・・。


実はそのころ、

ロサンジェルスで、Vegetarians in Paradiseというサイトを運営しているアレン夫婦に、

エムエスは100%植物性でないらしい、という情報が届くのです。

ss12-allen-n.png
アレン夫妻は、エムエスを作っている会社の実態の調査に乗り出しますが、

エムエス社の住所は実態がなく、電話をかけても留守電。

ss14-pobox-n.png
(この一行を伝えるために、
エムエス社の住所として登録されていた、イリノイ州の私書箱の前に立つレポーター)


しつこく連絡を取り続け、ようやく返事をもらうが、

100%植物性の製品だ、の一点張り。



ところがアレン夫妻は、

Seventh Day Adventistというベジタリアン系のキリスト宗派が運営する


ss15-seventh-n.png
(この一行をコメントするために、
Seventh Day Adventist宗派の教会の前で話すレポーター)


ロマリンダ大学の食品科学の教授

50年も前に、すでにエムエスの虚偽を発見していたことを知ります。

ss13-prof-n.png
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パイナップルを動物性ゼラチンに混ぜると固まらない、という

誰でも知ってる(って、知らないよ!)法則を使って試したところ、

エムエスを使ったパイナップルゼリーは固まらず、

よって、エムエスには動物性原材料が入ってくることが判明。


彼はFDAに報告をしたが、

ss17-fda-n.png

超マイナーな製品だったため、FDAは反応せず、

(まあ、日本の農林水産省とかも反応しないだろうねえ。
ヴィーガンという言葉自体知らなさそうだし。)


エムエス社は、自分たちの実験結果を公表し、教授が間違っていると主張し、

そのままお蔵入り。




教授かエムエス社、どちらの情報を信じてよいか分からず、

(いや、まあ、分かっていただろうけれど)

アレン夫婦は、エムエスの販売元から、第三者の研究所にエムエスを直接送ってもらい

解析を依頼。


その結果、

エムエスの成分の51%が動物性であることが判明し、

イリノイ州の検事総長に訴状を提出。

ss18-allensue-n.png
(そんな虚偽、許されない!と憤る、アレン氏)

ss19-min-n.png

このことを知ったミンは、

ショックで「気分が悪くなりつつ」

自分の製品の解析を研究所に依頼し、「肉と肉骨に陽性」という結果が受けた。



同じくエムエスを使っていたサラのマシュマロも動物性陽性という結果を受け、

サラは怒り心頭で、エムエス社に電話したが、すでに電話は不通。



アレン夫婦の訴状提出からまもなく、エムエス社は

原油高騰化などを理由に突然倒産していて、

あとかたもなく消えていた。

ss20-gounder2-n.png



ミンは、新たな植物性ゼラチン代用品を見つけることができず、

会社をたたみ、

今は、フロリダでパイロットになるための学校に通っている。


(さすが転職文化のアメリカ!)

ss22-minpilot2-n.png



一方、サラは諦めなかった。

(雰囲気的に、がぜんサラの方が強気そうだもんなあ・・・)

ss24-saranotgiveup-n.png

10ヶ月の試行錯誤と数々の失敗を経て、

ようやく本当に100%植物性のマシュマロの開発に成功。



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ようやく成功したとき、「お母さんが泣いた」そう。

(そりゃあ、せっかく会計士というまっとうな職業に就いたはずの自慢の娘が全てをなげうって、
突然ヴィーガンマシュマロの開発に没頭し始めたら、親としてはヒジョーに心配だよねえ。)

ss25-sarasmile-n.png

そして今や、サラのヴィーガンマシュマロは、

ss30-product-n.png

アメリカのホールフーズや、カナダ、オーストラリアなどの自然食品店が取り扱う

人気商品に!

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ベジアワードも受賞!

ss27-sarashop-n.png

ニューヨークに実店舗もオープンし、

これからますます販路拡大を目指すそう!


がんばれ、サラ!


こんな苦難を経て見事に立ち上げた、サラの 「Sweet & Sara」ブランドが、こちら。

ss1.png

マシュマロ単体の他に、

スモアと、

ピクチャ 3

ピーナッツバター味スモアがあります。

ピクチャ 4

アメリカ国内限定でお取り寄せできます。


どうよ、これって

フードマイレージが高くたって、日本に輸入するに値するパワフルな製品じゃない!?

特段、マシュマロのファンではない私ですが、

プロジェクトX的な話は大好きなので、


節分(=私にとっての新年)を目前に控えた気合いもこめた、

2月トップバッターの記事にふさわしく、

熱くお伝えしてみました★



YouTubeのCBSニュース映像はこちら。)



↑ミンの友達は、サラのヴィーガンスモアを食べたのかが気になったら、ぽちっと。

↓本家サイトはこちら。
sweetearth_logo.gif


コメント

  1. marie | URL | mQop/nM.

    Re: 【ヴィーガンチョコ】 ゼラチンを使わないマシュマロをめぐる数奇な冒険 (Sweet & Sara)

    はじめまして~★
    最近マシマロ大好きで、色々調べていたら
    こちらのBlogの記事にたどりつきました(・ ・*)
    この記事がとても興味深くて、面白かったです!!

    豆乳にメープルシュガー、マシマロ!
    休日前は、それにラム酒を入れちゃったり
    とってもおいしいんです。。

    実は私もアトピーもちで、生活改善で良くなったものです。
    マクロビなことはしていないのですが、
    乳製品と揚げ物系(油物)は
    極力避けて生活しています。

    今日はマクロビについても少し勉強したので、
    マシマロ原料の大半が白砂糖であることに気づき
    ハッとしました(^▽^;)(遅

    ひとつ疑問に思ったのが、ビーガン向けの
    海外お菓子が紹介されているのですが、
    ああいった物に着色料なんかの食品添加物は
    含まれていないのですか?

  2. suko | URL | -

    添加物

    marieさん、

    マシュマロ記事、楽しんでいただき何よりです。
    このビデオを見たときの衝撃と笑いを何とか伝えられれば、と頑張って書いた甲斐があります(笑)。

    海外のヴィーガンお菓子の添加物ですが、ショートニングや白砂糖、その他ヴィーガン製品がてんこもり、という製品も結構多いようですね。

    海外は、どちらかというと、健康のためというより、動物愛護の倫理的な意味でヴィーガンになる人の割合が日本より多いようなので、添加物うんぬんより動物由来のものをできるだけ省くことに意識を集中しているのかもしれません。

    あと、欧米の方がもともとこってりした食べ物を好む食文化なので、どうしてもそういう食感や濃さを再現したくなるんでしょうね。

    いろんなアプローチがあって面白いな、と思います。

  3. ゆみこまめ | URL | LkZag.iM

    Re: 【ヴィーガンチョコ】 ゼラチンを使わないマシュマロをめぐる数奇な冒険 (Sweet & Sara)

    初めまして。
    1年前の記事にコメントして気づいてもらえるかしらと
    ドキドキしながら書いています。
    ゼラチンが使われていないマシュマロをずっと探していて
    こちらにたどり着きました。
    マクロビ的には完全NGっぽいけど、
    これはぜひ日本に輸入してほしいですね!
    でも日本ではあんまり需要がないかしら・・・

    こちらのブログと本家サイト、ぜひリンクさせてください♪
    またお邪魔しに来ますね。

  4. suko | URL | F4JG/kx6

    ゆみこまめさん

     お返事遅れてしまいましたが、このマシュマロ記事はかなり気合いを入れて書いたので、コメントうれしいです!
     マシュマロって、確かにあまり日本ではコアファンがいなさそうなスイーツですよね。ハンペンとグミのハーフみたいな食感が日本人にはいまいちなのかしら。
     このマシュマロで、スモアを作って食べたい!!

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